サクラメント

Monolithes Saint Jean Baptiste Aubeterre sur Drome 4c-9c Photo by http://rupestre.free.fr/aubeterre/ 目の前の石がもはや単なる石ではなく神秘として顕現する。 これ、エリアーデなのだけど、 それを「キリストのからだ」パンの秘跡にあてはめて考えた…

週のはじめ

再会する。 なんでもなく会える。 ふつうに、 おどろくことも、 びっくりすることもなく、 会わなかった日なんてなかったように、 なんでもなく会える。 日常の、わたし、あなたという関係で会える。 どっちがどっちを抱えているのか、 どっちがどっちを支え…

聖土曜日

死んでしまったイエスのからだをひきうけるのはマリア。 聖書には何も書かれていないけど、 ピエタ(ミケランジェロ)はそれを語っている。 サンピエトロのピエタ ドゥオーモのピエタ パレストリーナのピエタ ロンダニーニのピエタ ピエタ (ミケランジェロ) …

金曜日

十字架の日。 彼はそこから逃げることだってできた。 そんな苦しみを引きうけることはないだろうと声はささやいたかもしれない。 あるいは、神の力を利用して自分のいのちを救えとか言われたかもしれない。 けれど、そうはしなかった。 ただ、どうでもいいこ…

木曜日

イエスは、世にいる弟子たちを愛して、この上なく愛しぬかれた(Jn13.1) どうすれば人を愛せるのだろう。 不器用なやりかたなのかもしれない。 彼らの足を洗い、自分の手ぬぐいでふく。 うらぎられ、明日捨てられるのをわかっているからこそ、 最後にできるこ…

水曜日

どこにももっていきようのない力が、 まるでふきだまりのようになっておそいかかって来る。 理由はない、ひきうけようと思うことについては。 わたしは逆らわず、退かなかった (Is50.5) わたしは知っている わたしが辱められることはない、と (Is50.7) 人間…

連れてこられた女

3月25日福音ヨハネ8章「姦通の現場を捕らえられた女」は わたしにとってかなり思いいれのある聖書箇所。 どれほどこの箇所を読んだか どれほどこの箇所を祈ったか 誰にもそういう特別な聖書箇所ってあるだろうけど、 わたしにとってはこことヨハネ4章サ…

3月25日福音「キリストの光、光のキリスト」

http://www.cwjpn.com/ 四旬節第5主日3月25日(ヨハネ8・1−11)イエスのまなざし 有名な「姦淫の女」の話。女は「姦通の現場で捕らえられた」とあるが、一緒にいた男はどうなったのだろうか? レビ記20章10節には男女2人とも殺すようにとある。…

プチ同窓会

98年、教区の青年活動として集まりを企画しはじめた。 今もまだ続いているその集会は、 司教さんにほんとのところを教えてくれ! というモチベーションから生まれた。 あれから8年たって、 初代のそのころ青年だった人々が、 そのころすでに青年じゃなか…

生まれること

ありがたい、とか、 うれしい、とか、 「い」で終われることばで生きられるっていいですねって言われた。 たのしい、とか、 さみしい、とか、 かなしい、もそう。 たとえそれが「さみしい」であっても、 会話のなかで言えるんだったら、 たしかにそれはとっ…

Chrismas

クリスマスの夜。 大地よ開いて救い主を生み、 正義の花を咲かせよ! クリスマス、おめでとう。 うちのかわいいサントンたち。 今日はクリスマスの日なんだけど神戸でひとりこもって書いている。 年末はいろいろにお休みになるから急いでる。 昨日、実家にク…

あなたが生きている、わたしが生きている

今日は(12月12日)、 わたしの二人の友の誕生日。 いっちに、いっちにって生きてきた同じ誕生日のふたり。 同じ誕生日だけど、ひとりひとりの個性ときたら。 誕生占いってぜったいにあたらないやって思っちゃう。 で、そのうちの一人はわたしの家のエア…

おかえりミサ

みなさん、おかえりなさいって昔は言ってたんだよね、このミサ。 毎月第三土曜日、もう、6年目になる。 うす暗がりで、誰が来てるとか気にしなくていい。 ただミサに行って祈りたい、 しばらくミサから離れてたけど行ってみたい、 からだや心が辛いとか、そ…

お礼

前回のブログに匿名さんがポイントをくださいました。 はじめてのことでとまどいましたが、励まされます。ありがとうございました。 感謝。

ことばが成る

Photo by Moyuko http://www.flickr.com/photos/97205214@N00/ 開く。 すると、目が開き、見えるようになった。 すると、耳が開き、聴こえるようになった。 ことばが成ってゆく様子を目撃する。 今、ここに起こっているその事実がある、ということ。 その人…

プロのキリスト者

たまたま一昨日、8488さん*1のブログにコメントを書いて、 次の日、8488さんに拾ってもらった語、 プロのキリスト者。 これ、面白いと思う。 かの国では、Chrétiens professionnelsという語があって、 Jeune Chrétien(若いキリスト者)つまり、学生とは分け…

ある愛の物語

印刷屋に行ったついでに日本人ご一行さまに会いに行ったら、 お約束のご本を預かってきたわよ〜と。 待ってました!とばかりにいただきました。 リジュのテレーズですからね、装丁はやはりバラです。 きれいだなぁ。 親友がぜひとも読んで欲しいとご一行に託…

妖怪との出会い

おぉそうだと思いたち、中川明師の本を読み返す。 昔、一回読んだんだけどどうだっけと思いつつ。>ケロさん 戦後のカトリック教会分析、なるほどなことが書かれてあります。妖怪の棲む教会―ナイスを越え教会の明日を求めて作者: 中川明出版社/メーカー: 夢…

Kaleidoscope

属することなしに、信じること。 そのつづきで考えた万華鏡。 祈っている状態をある種の「花の状態」とするなら、属することなしに、信じて祈っている風景はなんとなく万華鏡に似てるなって思ったから。傾きを変えるたびにその絵柄がパタリ、パタリと変化す…

今日の第二朗読、1ヨハネの手紙3、20bに、 神は、わたしたちの心よりも大きく、すべてを識っておられる。 と、あった。 ここのところ最終コース第四コーナーを走ってる私は、まったく逆の「私は、神の心よりも大きく」みたいに生きているんじゃないかっ…

Reception

さらに、つづき。 人は、属することなく信じることができる。 信じるというのはどこかに属すとかそういう領域外をも網羅するから。属すことなく自由に信じていいんじゃないの?だから、Believing without belongingというのはまことにあたってる。私がこのフ…

Initiation

昨日のつづき。 属することなしに、信じること。 だけど、宗教に「属する」という語がどうもそぐわないと感じるのは、何かしらクラブのメンバーズ・カードをもらってその集団に属するといった種類のものとは、まったく違うからなのだ。 宗教と人間の関係は、…

Believing without belonging

属することなしに、信じること。 英国の宗教社会学あたりではこういうフォームが通説らしい。 この説、日本人にとってショックか? 日本ではよく「あの人は宗教に行った」とか「走った」とか「入った」と言う。「宗教に属してる」とはあまり言わない。「所属…

サウロ

今日の使徒言行録、サウル、サウル、なぜ、わたしを迫害するのか。 さて、サウロはなおも主の弟子たちを脅迫し、殺そうと意気込んで、大祭司のところへ行き、ダマスコの諸会堂あての手紙を求めた。それは、この道に従う者を見つけ出したら、男女を問わず縛り…

日本語のミサ

月曜日に日本語のミサに与った。 ミサが日本人司祭により司式され聖歌から朗読からすべて日本語によって成されてる。あたりまえだけど、なんというか、驚きだった。いやはや。 フランス語のミサでもミサの中心はエウカリスチアにあり、もちろん私は充分そこ…

信じなかった

今日の聖書、マルコ16、9−15 ...しかし彼らは、イエスが生きておられること、マリアが見たことを聞いても信じなかった。 ...この二人も行って残りの人たちに知らせたが、彼らは二人の言うことを信じなかった。 ...十一人が食事をしているとき、イエスが…

闇もあなたに比べれば闇とは言えない。 夜も昼も共に光を放ち 闇も、光も、変わるところがない。 詩編139.12 聖土曜日のことはこの詩編の一節で、なるほどと思った。 イエスが死んで、葬られた、そこから復活がどういうことなのか、 この詩編はちゃん…

vide et absent

空(vide)と不在(absence)について。西田の純粋経験が言っているような「空」は、空が空であるために身体(修行)を要するという。空をある種の「場」として措定する考え方だけど、聖土曜日の「空の墓」は、こういった身体の哲学が言う「空」とか「無」とはま…

Tamié

アルベールヴィルから車で20分。 アルプス山脈の懐にある、観想修道会L'Abbaye Tamié。 聖週間、とっぷりと沈んできた。 ここの名前は聞いていたし、前からこのCDで親しんでた。日本のM師が典礼関係であちこちまわられ、ここも訪れて、いちばん感動して…

空の墓

Le tombeau est vide !Abbaye Tamiéのサイトより http://www.abbaye-tamie.com/