19世紀

南山宗教文化研究所「科学・こころ・宗教」プロジェクトで「アメリカ宗教学会(AAR)サンディエゴ大会」に参加された寺尾氏のレポートが載っている。
このサイトをご覧になられた汝の隣人のブログを愛せよ | LOVELOGさんは「石炭」が興味深いとコメントされていましたが、私はこちら「石鹸」が興味深いと思ったところ・・・

http://gpss-japan.cocolog-nifty.com/blog/2007/12/aar_4c61.html#more
発表概要: インディアナ大学のKathryn Lofton氏が「救いの泡立ち――石鹸の奨励とアメリカ的清潔の道徳文化」の表題で発表を行なった。発表者は、アメリカを代表する洗剤会社P&G(Procter & Gamble)社の歴史を紐解きながら、19世紀のアメリカにおける石鹸の使用にともなう清潔志向が「清潔は信心深さに次ぐ大切なもの」というモットーのもと、軍人さらには白人プロテスタント上流階級において強まった過程を解明した。そのなかで白さは神の恵みや純粋さを象徴し、学校教育で重視されたのみならず、キリスト教の世界宣教のなかで世界各地に輸出されたとし、その一例として日本における白菊への賛美が挙げられた。また古来キリスト教においては肉体を忌避する傾向があったが、近代プロテスタントにおける個人志向が「わたしのからだ」という発想を強めたとされた

すごいなぁ〜「救いの泡立ち」。
19世紀のキリスト教ブルジョワ志向についてはフランスでも相当な社会的影響を示しているのだけど、「清潔」さと「神秘」っつう関係のはちょっと知らなかった。