雷の子

しかし、今、わたしたちの大祭司は、それよりはるかに優れた務めを得ておられます。更にまさった約束に基づいて制定された、更にまさった契約の仲介者になられたからです。もし、あの最初の契約が欠けたところのないものであったなら、第二の契約の余地はなかったでしょう。事実、神はイスラエルの人々を非難して次のように言われています。「『見よ、わたしがイスラエルの家、またユダの家と、/新しい契約を結ぶ時が来る』と、/主は言われる。『それは、わたしが彼らの先祖の手を取って、/エジプトの地から導き出した日に、/彼らと結んだ契約のようなものではない。彼らはわたしの契約に忠実でなかったので、/わたしも彼らを顧みなかった』と、/主は言われる。『それらの日の後、わたしが/イスラエルの家と結ぶ契約はこれである』と、/主は言われる。『すなわち、わたしの律法を彼らの思いに置き、/彼らの心にそれを書きつけよう。わたしは彼らの神となり、/彼らはわたしの民となる。彼らはそれぞれ自分の同胞に、/それぞれ自分の兄弟に、/「主を知れ」と言って教える必要はなくなる。小さな者から大きな者に至るまで/彼らはすべて、わたしを知るようになり、わたしは、彼らの不義を赦し、/もはや彼らの罪を思い出しはしないからである。』」神は「新しいもの」と言われることによって、最初の契約は古びてしまったと宣言されたのです。年を経て古びたものは、間もなく消えうせます。
ヘブライ人への手紙8章6−13

エスが山に登って、これと思う人々を呼び寄せられると、彼らはそばに集まって来た。そこで、十二人を任命し、使徒と名付けられた。彼らを自分のそばに置くため、また、派遣して宣教させ、悪霊を追い出す権能を持たせるためであった。こうして十二人を任命された。シモンにはペトロという名を付けられた。ゼベダイの子ヤコブヤコブの兄弟ヨハネ、この二人にはボアネルゲス、すなわち、「雷の子ら」という名を付けられた。アンデレ、フィリポ、バルトロマイ、マタイ、トマス、アルファイの子ヤコブ、タダイ、熱心党のシモン、それに、イスカリオテのユダ。このユダがイエスを裏切ったのである。
マルコによる福音書3章13−19

雷の子って聞くといつも、
雷太鼓を背負って、ざぶざぶ雨を降らす「かみなり・おに」の子を想像してしまう。
ボアネルゲス
アラム語「ベネー・レゲシュ」。「激情の子」または「扇動者」の意味。
こういうあだ名のついたヤコブ兄弟、どういう人たちだったのだろ。
集団のなかに、とっても激情溢れる人間がいて、それがまるで雷のように、どんどこ鳴っている。なんだかわからないこのエネルギー。
そしてもう一人、面白い名前の人がいる。
ペトロ
エスは彼に「ケファ」という名を与えた。これはアラム語で「岩」を意味し,「ペトロ」は,その同義語のギリシア語である。
アンデレの兄弟、洗礼者ヨハネの弟子だったシモンは、イエスに出会って、岩と呼ばれるようになった。
岩だからね、頑固者かな。
雷とかね、岩とかね、大人しい感じではありませぬよね。
・・・
彼のまわりに最初の「生の座」ができる。
ここをはじまりとする信。使徒継承。
エスを復活させた神を知ること。
彼が、わたしをも、そしてあなたをも、
永遠のいのちに復活させるだろうと、
そういうことを、彼らも、わたしも、信じてる。