慰めよ、わたしの民を慰めよと あなたたちの神は言われる。
エルサレムの心に語りかけ 彼女に呼びかけよ
苦役の時は今や満ち、彼女の咎は償われた、と。
罪のすべてに倍する報いを 主の御手から受けた、と。
呼びかける声がある。
主のために、荒れ野に道を備え わたしたちの神のために、
荒れ地に広い道を通せ。
谷はすべて身を起こし、山と丘は身を低くせよ。
険しい道は平らに、狭い道は広い谷となれ。
主の栄光がこうして現れるのを 肉なる者は共に見る。
主の口がこう宣言される。
呼びかけよ、と声は言う。
わたしは言う、何と呼びかけたらよいのか、と。
肉なる者は皆、草に等しい。
永らえても、すべては野の花のようなもの。
草は枯れ、花はしぼむ。主の風が吹きつけたのだ。
この民は草に等しい。
草は枯れ、花はしぼむが 
わたしたちの神の言葉はとこしえに立つ。
高い山に登れ 良い知らせをシオンに伝える者よ。
力を振るって声をあげよ 良い知らせをエルサレムに伝える者よ。
声をあげよ、恐れるな ユダの町々に告げよ。
見よ、あなたたちの神見よ、主なる神。
彼は力を帯びて来られ 御腕をもって統治される。
見よ、主のかち得られたものは御もとに従い 
主の働きの実りは御前を進む。
イザヤ書40章1−11

「あなたがたはどう思うか。ある人が羊を百匹持っていて、その一匹が迷い出たとすれば、九十九匹を山に残しておいて、迷い出た一匹を捜しに行かないだろうか。はっきり言っておくが、もし、それを見つけたら、迷わずにいた九十九匹より、その一匹のことを喜ぶだろう。そのように、これらの小さな者が一人でも滅びることは、あなたがたの天の父の御心ではない。」
マタイによる福音書18章12−14

ある日、声に出会った。
その声が、存在そのものを完全に肯定した。
はじめから、おわりまで、
右から、左まで、
天のてっぺんから、地のそこまで。
まっすぐに準備された道が、どこか知らないところに向かっているのではなくて、まさに、わたしの中心、まん真ん中を目指して走っているのだとしたら、どうだろうか。
その道がわたしをめがけてまっすぐに通っているとしたら。
ざらざらした、空気も砂も乾いて、こなごなになりそうな荒れ野に広い道を通せ。
声が叫んでいる。
その道は主が通る道だと。
捜されるわたし。迷い出た一匹が捜されるように。