水平線

空と海のあいだにある水平線。
わたしの目に見える水平線はそこにあるのに、それを手で触ったり、つかんだりすることはできない。むこうにあって、あるのに、触れることはできない。ところで、水平線はわたしの目には見えるけど、わたしは、わたしの目に見えないものを追っている。わたしの目には見えないのに、わたしに触れる。触れられることでわかる、そういうことでここまできた。
たぶん、出会いは、見えるけど触れられなかったり、見えないのに触れたりするようなことなんじゃないかな。
今日の出会いに感謝。昨日でも明日でもなく今日だったということがなんとなくわかる出会いがあるんだな。そういう出会いはほんとうに嬉しい。
今日は日本の地に植えられた人に会った気がする。植えられた花を説明するのではなく植えられた花になることが、どれほどの困難と痛みを身に帯びるかということについてあまり無頓着になりすぎてはならないだろう、師はそれを身をもって教えてくれた。
ほんものの植えられた生きた花、それに気づくセンス・・・