コスモス

こういうコスモスが見に行きたい秋だなぁ〜

Photo by Katayanagi
時々親切な仲間がみんなに向けて送ってくれるフォト、ありがたい、そこに行った気になりますね。
あぁ、コスモスが風になびいててキレイ。
この風を画面上に感じようとするんだけどやっぱバーチャルだな。だめだ。風に吹かれるなら本物の風じゃないと。
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去年の今ごろは巴里に行ってた、たしか。去年は帰ってきたとはいえなんだかんだと仏蘭西人とも交流がありお西の風に吹かれてた。今年はもうさっぱりで、ちょっとホームシック(って言うと仲間があんたのホームはどこなのヨ?と言われてしまったのだが)になっている。でも心優しい仲間はじゃぁ仏蘭西人をうちに招いてあげるからと言ってくれた。うれしい。
そんなこともあり・・・で、フランス映画。前から観たかった映画を観た。

合唱ができるまで [DVD]

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もうぐんぐんと引き込まれていった。そして思わず頬骨があがり、まぶたの上あたりとか眉もひきあがり、頭のてっぺんから風が出てくるような気持ちになった。映画を観ながら、自分の顔が引きあがっていると想像するだけでも楽しい。たぶん、映画館に観に行った人、どんな顔して観てたんでしょうね。すごい面白い顔してたと思うよ。ここに出てくる指揮の先生も素晴らしいけれど、とにかく、合唱って素晴らしいのですよ。あと、とても宗教的だと思った。
まず身体が弛緩してること。いろんなゲームみたいなことをしてゆるめる。そして「歌い手のポジション」身体をひきしめる。背骨を立てる。音という目に見えない線がどこからともなくやってくるように、どこにあるかわからないその音を見るかのように、聞く。音をとなりの人に渡す。音が輪になった子どもたちに支えられて空中に浮かんでいる。これらすべて、コンピューター・グラフィックとかそういう操作なしに、映像の中にあって、私たちにわからせる。
コンサートの本番、声と声が出会う。音が場を支配する。
恩恵とはこういうことなんじゃないかと思った。
人が歌っている、不思議なことに、恵みが立ち現われているように見える。
恩恵は人の努力に関係なく神さまからのみ人に与えられる。人にできることは、こうじゃない、ああじゃないってことだけわかって、あとは淡々と歌い続けていくだけだ。ノン、ノンとほんものの音とうそものの音との違いを見分ける指揮者は天使のようでもある。別の言い方をすれば、鏡。写し鏡。