信じること
ケロさんと話してて、そういえば、あのCATECHISMUS CATHOLICE ECCLESIAE『カトリック教会のカテキズム』は各国の独自のカテキズムの「参考書」だったんだよねと思い出し、フランスではあの後、何が発行されたんだっけと振り返ったところ、思い出した。歴史を追っておく。
- フランス司教団は96年「信が自明でなくなった現代社会、それでもあえて信をプロポーズせよ」(『表題Proposer la Foi dans la Societe actuelle』)と言う内容の手紙を発行してる。これは120ページに及ぶ。この手紙はあのカテキズム発行の前年ということになる。
Proposer la Foi dans la Societe Actuelle-Lettere aux Catholiques de France,Les Eveques de France,1996(現代社会において信仰を提示すること、フランスカトリック信者への司教団からの手紙)
http://www.editionsducerf.fr/html/fiche/fichelivre.asp?n_liv_cerf=4368
- そして97年に「カトリック教会のカテキズム」と「その実践的解説書」の発行
Catechisme de l'Egliese Catholique,1997(日本では2002年『カトリック教会のカテキズム』として発行されている)
http://www.vatican.va/archive/FRA0013/_INDEX.HTM
Directoire general pour la Catechese,1997(こちらは日本では発行されてない、上記の実践的解説書)
http://www.editionsducerf.fr/html/fiche/fichelivre.asp?N_LIV_CERF=4409
Aller au Coeur de la Foi, Questions d'avenir pour la Cathechese? Commission Episcopale et du Catechumenat,2003(信仰の中心に行くこと、カテケージスの将来への問いかけ)
http://www.editionsducerf.fr/html/fiche/fichelivre.asp?N_LIV_CERF=6029
- そして今年2005年、300ページ弱の「カトリック教会のカテキズム、ダイジェスト版」が発行された。これが、97年の800ページにも及ぶカテの短縮版。これがたぶん日本でも翻訳発行される日が来るというお話。
Catechisme de l'Eglise Catholique,Abrege,2005
(カトリック教会のカテキズム、ダイジエスト版)
http://www.editionsducerf.fr/html/fiche/fichelivre.asp?N_LIV_CERF=6863
■追記
以上が教導職レベルで発行されているもの、というところでとりあえずこの記事は終えておこうと思う。というのは、カテケージスに関してこの国では司教団以外のレベルでありとあらゆるものが発行されていて、その分量たるは計り知れないから。そういう意味では、日本の「カトリック教会の教え」500ページだって相当な重みと歴史の上に脱稿された書だと思うし、それにそういう公に発行されたもの「だけ」を取り上げて単純比較するのは、両国に失礼な気がしてきたという呵責の念があることもある。記事を中断するのはまことに申し訳ないの、ですが、ここに訂正してお詫び申し上げます。