宗教性

karpos2005-11-27



Cathedorale Notre-Dame de Paris
パリ・ノートルダム寺院とか言ったりする。
そういえばなんで寺院なんだろ・・・。
ま、それはいいとして。


前に両親が来て、ここに連れてきたんだけど、
三人で座って天井とか眺めてたら、
ちょうどある女性が叫びだし、まるで狂ったようになった。
その時、母が、
こういうところじゃけん、狂うのはわかるよ、
と言ってしまった。
こういうところじゃけんというのは、
いったいどういうところなんじゃろうかと、
あれからずっと、ここに来るたびに、考えてるけどわからない。
あんた、わからんのね?と母は言うと思うけど、
いや、わからなくもないけれど、
簡単にわかったとは言っちゃいけないんじゃないかって思うわけだ。
捧げられたろうそくの光のむこうに立ちすくむマリアさまは、
不思議な微笑みをたたえ、幼子イエスを抱くその腰つきが、まさに観音さまにそっくり。
そういうことで、やっぱりこういうところじゃけんね、と言ってはいかんだろう。
ま、そういうことじゃなくても、
ここはたしかに宗教性が湛えられたなにかしらがあるのはたしかだ。
ただそれがナザレのイエス・キリストとどう関係するかを説明したいなら、
歴史・伝統としか言いようがないこともたしかじゃないのか。
2006年、パリ郊外エヴリィにパゴッドPagodeが完成する。
ぜひ行って見たいと思ってる。
仏教団の出資で、どの宗教を信仰している人でも来てよろしいという、
宗教・寛容に満ちた祈りの空間(ホール)3.000㎡*1だ。
下のアンケートじゃないけど、
宗教は大事じゃないと思ってる若者でも、
結婚式は宗教式でって言ってる、まったく日本と同じ土壌だ。
アジアのお坊さんたちがこの土壌にIncarnateできるとにらむのも肯ける。

*1:建築後はベトナムの仏教団のグループが住み込み、仏教のお坊さんの養成機関としても機能する。ヨーロッパ最大規模になるだろうとのこと。