Silence


遠藤周作氏の「沈黙」が、Martin Scorsese監督によって映画化されるというニュースが。
フィガロ紙にインタビュー。
http://www.lefigaro.fr/culture/20051126.FIG0047.html?214251
以下「沈黙」について一部引用。

○Un film d'après Hendo
Mon prochain film s'intitule Silence. Il est tiré du livre de Shusaku Endo qui raconte l'itinéraire d'un prêtre jésuite portugais du XVIIe siècle parti évangéliser les Japonais. Lorsqu'on menace de tuer les Japonais convertis, après des années de bonnes relations, il se retrouve face à un dilemme tragique : ou abjurer sa foi pour les sauver, ou continuer à la professer et les laisser massacrer.
○Religion
Je suis toujours profondément concerné par la religion. Je crois en Dieu et j'espère qu'il est amour. Mais c'est toute la question posée dans Silence : est-ce que Dieu veut être proclamé ou sera-t-il mieux connu par le fait que l'on sauve la vie des autres ? Je pense que si le christianisme peut s'enraciner dans des pays comme le Japon, ce n'est pas à la manière occidentale.
遠藤周作の沈黙、映画化について
「沈黙」は、17世紀のポルトガルイエズス会士を主人公に、日本におけるキリスト教宣教を題材に描かれた作品。宣教最初期はいい関係を保っていたがその後、キリスト信者になった日本人が次々に殺されるという迫害期に入り、主人公たちが、宣教師として、人々を救うために自分の信仰を捨てるべきか、それとも殺されるままにし、宣教し続けるかという悲劇的なディレンマに遭遇することになる。
○宗教について
私自身いつも深く宗教に関係があると思ってる。私は神を信じているし、神は愛だということを期待している。しかしこの作品「沈黙」の中で示されるすべての疑問:いったい神は自身を宣言(主張)してもらいたいのか?それとも人のいのちを救うことによってこそ知られたいのか?は、まさに問題だ。もしもキリスト教が日本のような国に根付くとするならば、西洋的な方法ではけっしてないと私は思うのだが。


篠田監督の映画「沈黙」は以前観ましたが、わたし個人は納得いってません。「沈黙」はわたしにとってとてもポジティブな文学作品で、疑問を投げかけるだけ投げておいて「ガーン」と言って終わってしまう問題ではけっしてない。この主人公二人とも、識別・選びにおいて立派なキリスト者だと思っているので、篠田監督のラストではどうしても作品の本質が座らない。とにかく・・・
Martin Scorsese監督に期待しませう。