一年


このブログを始めたのは去年の今ごろあった悲惨な出来事がきっかけだった。

この世界にもしも、わたしが「愛する者たちよ・・・」と語りかけることができるなら。世界はあまりにも大きいし、一人で世界を廻りきることなんてできないけど、それでもわたしが生まれたこの時代の、この世界を意識して、「愛する者たちよ」と語りかけることができたら、もうこれ以上の喜びはないんじゃないか。

わたしはこの世界を見て「なんてことだ!」と嘆いている。わたしはわたしの現実を見て「それではだめだ」と責めている。わたしと世界はいつだってブツクサ言っている。

夢を求め、故郷を遠く旅した青年が追いはぎにあって、殺されて、見せしめにされているのを、小さな箱の動く図像が一瞬よぎらせた。同じ旅人として、この世界を旅する者として、あまりにも辛い知らせ。でも我らノマドが行くべき道は実にこういうことなのかもしれない。

わたしの心から心の憐れみがにじみ出てくるまで、わたしは道をくだる。悲しみの狼にむかって「愛する者たちよ」と近づいていくことができる日を夢みて。
去年の11月1日カルポス日記


自分の一年前を思い出す。こんなことを書いてこのブログを始めたんだね。
ブログってこうして振り返りにも役立つんだな、読み直し。
けっこう空白期間もあったりして、一年、長かった。
終わるようで終わらない、次が、始まるようで始まらない。
とりあえず、ちょっと儀式っぽく、自分をコピペしてみたりして。