ろばと子ろば

karpos2005-03-20

一行がエルサレムに近づいて、オリーブ山*1沿いのベトファゲに来たとき、イエスは二人の弟子を使いに出そうとして、言われた。「向こうの村へ行きなさい。するとすぐ、ろば*2がつないであり、一緒に子ろばのいるのが見つかる。それをほどいて、わたしのところに引いて来なさい。もし、だれかが何か言ったら、『主がお入り用なのです』と言いなさい。すぐ渡してくれる。」それは、預言者を通して言われていたことが実現するためであった。「シオンの娘に告げよ*3。『見よ、お前の王がお前のところにおいでになる、/柔和な方で、ろばに乗り、/荷を負うろばの子、子ろばに乗って。』」弟子たちは行って、イエスが命じられたとおりにし、ろばと子ろばを引いて来て、その上に服*4をかけると、イエスはそれにお乗りになった。大勢の群衆が自分の服を道に敷き、また、ほかの人々は木の枝を切って道に敷いた。そして群衆は、イエスの前を行く者も後に従う者も叫んだ。「ダビデの子にホサナ*5。主の名によって来られる方に、祝福があるように。いと高きところにホサナ。」イエスエルサレムに入られると、都中の者が、「いったい、これはどういう人だ」と言って騒いだ。そこで群衆は、「この方は、ガリラヤのナザレから出た預言者エスだ」と言った。
マタイによる福音書21章1−11

永遠の都、神の国エルサレム
誰もが夢みる国。
光り輝き、憧れる地。
光のなかの光。
永遠のなかの永遠。
この神殿のなかに、彼は入る。
ろばに乗って。子ろばに乗って。
・・・
群衆は騒ぎ立てる。
王が来た。王さま万歳!
けれども、知らない、この人は誰か。
ガリラヤの、ナザレの、預言者の一人。
・・・
福音記者マタイは、
エスが彼の生まれた神殿でいかに彼自身であるかを描ききる。
エルサレム、すべての歴史が彼に至る。
・・・
写真は、左から、メルキゼデク、アブラハム、モーゼ、
あと見えないけど、サムエル、ダビデ
シャルトルの美しい北門。旧約聖書に登場する祭司、預言者、王。

*1:ゼカリヤ書14章 1:見よ、主の日が来る。かすめ取られたあなたのものが/あなたの中で分けられる日が。2:わたしは諸国の民をことごとく集め/エルサレムに戦いを挑ませる。都は陥落し、家は略奪され/女たちは犯され、都の半ばは捕囚となって行く。しかし、民の残りの者が/都から全く断たれることはない。3:戦いの日が来て、戦わねばならぬとき/主は進み出て、これらの国々と戦われる。4:その日、主は御足をもって/エルサレムの東にある/オリーブ山の上に立たれる。

*2:創世記49章1:ヤコブは息子たちを呼び寄せて言った。「集まりなさい。わたしは後の日にお前たちに起こることを語っておきたい。2:ヤコブの息子たちよ、集まって耳を傾けよ。お前たちの父イスラエルに耳を傾けよ。11:彼はろばをぶどうの木に/雌ろばの子を良いぶどうの木につなぐ。彼は自分の衣をぶどう酒で/着物をぶどうの汁で洗う。

*3:ゼカリヤ書9章9:娘シオンよ、大いに踊れ。娘エルサレムよ、歓呼の声をあげよ。見よ、あなたの王が来る。彼は神に従い、勝利を与えられた者/高ぶることなく、ろばに乗って来る/雌ろばの子であるろばに乗って。

*4:列王記下9章12:そこで彼は言った。「あの男はわたしにこのように告げた。『主はこう言われる。わたしはあなたに油を注ぎ、あなたをイスラエルの王とする。』」13:彼らはおのおの急いで上着を脱ぎ、階段の上にいた彼の足もとに敷き、角笛を吹いて、「イエフが王になった」と宣言した。

*5:詩編11825:どうか主よ、わたしたちに救いを。どうか主よ、わたしたちに栄えを。26:祝福あれ、主の御名によって来る人に。わたしたちは主の家からあなたたちを祝福する。