マリアとエリザベト

娘シオンよ、喜び叫べ。イスラエルよ、歓呼の声をあげよ。娘エルサレムよ、心の底から喜び躍れ。主はお前に対する裁きを退け お前の敵を追い払われた。イスラエルの王なる主はお前の中におられる。お前はもはや、災いを恐れることはない。その日、人々はエルサレムに向かって言う。
「シオンよ、恐れるな 
力なく手を垂れるな。
お前の主なる神はお前のただ中におられ 
勇士であって勝利を与えられる。
主はお前のゆえに喜び楽しみ 
愛によってお前を新たにし 
お前のゆえに喜びの歌をもって楽しまれる。」
ゼファニア3章14−17

そのころ、マリアは出かけて、急いで山里に向かい、ユダの町に行った。そして、ザカリアの家に入ってエリサベトに挨拶した。マリアの挨拶をエリサベトが聞いたとき、その胎内の子がおどった。エリサベトは聖霊に満たされて、声高らかに言った。
「あなたは女の中で祝福された方です。胎内のお子さまも祝福されています。わたしの主のお母さまがわたしのところに来てくださるとは、どういうわけでしょう。あなたの挨拶のお声をわたしが耳にしたとき、胎内の子は喜んでおどりました。主がおっしゃったことは必ず実現すると信じた方は、なんと幸いでしょう。」
ルカによる福音書1章39−45

山里へ向かうマリアの足の軽やかさ。
選びがすとんと透きとおると単純になる。
あれ、それ、考えなくても、今は、これ。ま、逆に言えば、単純になったわたしを見て、選んだのねって気づくことにもなるんだよね。
さて今日は、マリアとエリザベトの出会い。遠い親戚関係の二人。
挨拶だけでじゅうぶん。ことばはいらない。
胎の子が喜んでおどってしまうような、そういう喜びを二人はわかちあってる。
マリアは満たされた自分を分配する。
ただで与えられた喜びだから、ただであげる。
マリアの自由闊達さ。