Ap20,1-4.11-15.21,1-2;Lc21,29-33

わたしはまた、一人の天使が、底なしの淵の鍵と大きな鎖とを手にして、天から降って来るのを見た。この天使は、悪魔でもサタンでもある、年を経たあの蛇、つまり竜を取り押さえ、千年の間縛っておき、底なしの淵に投げ入れ、鍵をかけ、その上に封印を施して、千年が終わるまで、もうそれ以上、諸国の民を惑わさないようにした。その後で、竜はしばらくの間、解放されるはずである。
ヨハネの黙示録20章1−3

それから、イエスはたとえを話された。
「いちじくの木や、ほかのすべての木を見なさい。葉が出始めると、それを見て、既に夏の近づいたことがおのずと分かる。それと同じように、あなたがたは、これらのことが起こるの見たら、神の国が近づいていると悟りなさい。はっきり言っておく。すべてのことが起こるまでは、この時代は決して滅びない。天地は滅びるが、わたしの言葉は決して滅びない。
ルカによる福音書21章29−33

人生の春に、わたしの内部からわたしが生まれて、「あぁ、これがわたしなんだね」と思い始めたら、大きなチャンス到来。その季節には、もちろん、わたしのことだけじゃなくて、ほかのいろんな木も気になるものだよ。でも、心配無用。彼らと一緒に、枝葉をぐんぐんのばせばいい。空は、広いんだから。
そして、そろそろ夏が来たかって思ったら、思いっきり人生のバカンスをしよう。
「あぁ、これがわたしなんだね」なんて思い始めるのは、もしかしたら、50歳、60歳、いや70歳かもしれないよ。この世界に生まれて、素晴らしい春を生きて、あぁ、葉が出てきたね、夏だねって思えたら、いいねえ、そう思わない?
人生の秋とか、人生の冬とか言ってないで、夏を生きようよ、ねぇ。
夏の真っ盛りの、真っ青な天のような澄み切った空から、永遠のなかにまた、生まれ変わればいい。
いちじくの甘い実を味わう初秋は、むこうの世の楽しみにとっておこう。