Ap18,1-2.21-23;19,1-3.9a;Lc21,20-28

それから天使はわたしに言った、
「書き記せ。小羊の婚宴に招かれている者たちは幸いだ」。
ヨハネの黙示録19章9a

それから、太陽と月と星に徴が現れる。地上では海がどよめき荒れ狂うので、諸国の民は、なすすべを知らず、不安に陥る。人々は、この世界に何が起こるのかとおびえ、恐ろしさのあまり気を失うだろう。天体が揺り動かされるからである。そのとき、人の子が大いなる力と栄光を帯びて雲に乗って来るのを、人々は見る。このようなことが起こり始めたら、身を起こして頭を上げなさい。あなたがたの解放の時が近いからだ。
ルカによる福音書21章25−28

オレンジ色にギラギラ輝く太陽が、まっすぐ続くこの道の先の先に沈む。
そっか、この道は西に向かっているんだな。知らなかった。
しかしねぇ、ギラギラ輝く太陽(天)と、人間が創りあげた街並み(地)って、ほんとアンバランスだなって思う。太陽はまさに生きてる。ついさっきまで青空高く、サクサクっと光線を差し貫いていたかと思えば、今はこうしてマグマのごとく、ぐにゃりぐにゃりと燃え盛りながら、西の彼方へ容赦なく落ちていく。それに比べて灰色の石で重ねられた古いアパートたちは、一寸たりとも動くことなく、がしっと突っ立ったままで、ニヤリともしない。せいぜいオレンジ太陽に照らされて、ポっとする程度。
人間ドラマは、このアンバランスな天と地の真ん中で、「ほんとうのこと」を求めている。「ほんとうのこと」を「知る」ことと「信じる」ことが、こんなにも遠いとは思いもしなかったのだけど、いまだに「括弧」に入れられた「ほんとうのこと」を、何の根拠なしに求めつづけていくことが、わたしの仕事(人間ドラマ)なんだよね、ということだけはわかってる。