CPE

karpos2006-03-29



70の地方で250万人がデモした今日、
私の周辺はいつもと変わらなかった。
写真はマルセイユの様子。港がみえるネ。
地方のものすごい小さい街でもデモがなされたというのはここのところあまり例がないらしい。パリは予想どおり壊し屋が暴れてたけど(テレビによる)、私服警官の素早い取り締まりで大事件には至らなかった。しかし、プラス・ド・レプブリック、機動隊と壊し屋のまじめな衝突(まじめじゃないか)を見ていると(テレビ)ただ事じゃないとわかる。デモする人たちと壊し屋の間での衝突まで見られた。デモする人たちが壊し屋に壊しちゃだめだよと説得したり、それに「なんだよー」って噛み付いたり。
ド・ヴィルパン、ほんとに孤独な表情。議会でもCPEが取り上げられ「あなた、自分のプライドを捨ててCPEを取り下げなさい」なんて言われてた。一昨日、サルコジは自分の選挙活動で「CPEはやっぱりだめだから、定年まで就業できるような法を制定すべきだ」と言ってた。みんな好き勝手なこと言ってる、どっかの国で見たような風景。ド・ヴィルパンは先週、すべての組合、学生団体に話し合いを申し込んだ、で、完全に断わられた。
なんか、この光景を見ていると、政治と欲望がモロに一体化してるような動力を感じる。なんか動物的とさえも思える。たぶん、デモがそういうふうに思わせるんだろう。街じゅうに人が繰り出して、「反対だ、反対だ」と言っている。
ところで、テレビでは、就職活動を向かえる学生たちをも取材していた。今、まさに就職戦線な時期なのでもある。学校が休みなのを利用して、今年卒業する学生たちが、スーツを着て(ジーンズの子もいる)、メッセに並んだ会社ブースを訪問する。もしもCPEの就業規定で就職をプロポーズされたらどうしますか?という質問に、美しい笑顔の女子学生が「もちろん受けますよ、だって、最初の就職が終わりまで続くとは思ってませんからね」と言っていた。2年で転職ってことも考えているのかもしれない。CPEは2年以内なら解雇させられても文句は言えない法。
デモ隊で「不安定は嫌だ!」と叫ぶ学生たちもいれば、「不安定でもいいじゃん!」っていう学生もいる。今週末、シラク大統領が何かメッセージを発表するとのこと。