従いなさい

エスはそこをたち、通りがかりに、マタイという人が収税所に座っているのを見かけて、「わたしに従いなさい」と言われた。彼は立ち上がってイエスに従った。イエスがその家で食事をしておられたときのことである。徴税人や罪人も大勢やって来て、イエスや弟子たちと同席していた。ファリサイ派の人々はこれを見て、弟子たちに、「なぜ、あなたたちの先生は徴税人や罪人と一緒に食事をするのか」と言った。イエスはこれを聞いて言われた。「医者を必要とするのは、丈夫な人ではなく病人である。『わたしが求めるのは憐れみであって、いけにえではない』とはどういう意味か、行って学びなさい。わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためである。」
マタイによる福音書9章9−13

従いなさい。
立ち上がって、イエスについていった。
呼ばれて、立ち上がるまで、
マタイ、あなたいったいどうだったの?
神のみ前で、立って祈る預言者のように、
神殿の真ん中で、一人立ち上がり詩編を歌う者のように、
主の祭壇に奉仕する祭司のように、
あなたも、今日、収税所のその椅子から立ち上がり、
小屋を出て、裸足のイエスについていく。
死からよみがえった者のように、いのちが、足を歩かせる。
なぜ、わたしが?
わたしはどこに行くんだろ?
十字架まで、永遠のいのちまで?
見えない、見えないままで今のところ十分。
いや、あなたのところまで、行く。
とりあえず、その安らかさがあれば大丈夫。