父よ

エスはこれらのことを話してから、天を仰いで言われた。「父よ、時が来ました。あなたの子があなたの栄光を現すようになるために、子に栄光を与えてください。あなたは子にすべての人を支配する権能をお与えになりました。そのために、子はあなたからゆだねられた人すべてに、永遠の命を与えることができるのです。永遠の命とは、唯一のまことの神であられるあなたと、あなたのお遣わしになったイエス・キリストを知ることです。わたしは、行うようにとあなたが与えてくださった業を成し遂げて、地上であなたの栄光を現しました。父よ、今、御前でわたしに栄光を与えてください。世界が造られる前に、わたしがみもとで持っていたあの栄光を。世から選び出してわたしに与えてくださった人々に、わたしは御名を現しました。彼らはあなたのものでしたが、あなたはわたしに与えてくださいました。彼らは、御言葉を守りました。わたしに与えてくださったものはみな、あなたからのものであることを、今、彼らは知っています。なぜなら、わたしはあなたから受けた言葉を彼らに伝え、彼らはそれを受け入れて、わたしがみもとから出て来たことを本当に知り、あなたがわたしをお遣わしになったことを信じたからです。彼らのためにお願いします。世のためではなく、わたしに与えてくださった人々のためにお願いします。彼らはあなたのものだからです。わたしのものはすべてあなたのもの、あなたのものはわたしのものです。わたしは彼らによって栄光を受けました。わたしは、もはや世にはいません。彼らは世に残りますが、わたしはみもとに参ります。聖なる父よ、わたしに与えてくださった御名によって彼らを守ってください。
ヨハネによる福音書17章1−11a

時間がいるんだよね。
どうしても。
わたしの目の前にある、そしてこれからあろうとするすべての事象を、
天の父にゆだねて祈るためには、時間がいる。
だから、準備する。
準備するためには前もってわかってないと準備できない。
イグナチオは祈りの準備を大切にする。
もしもその時間が与えられてなくて、
突然、思いがけないところから風が吹いてきたら、
吹き荒ぶ風に倒れぬように、よいしょと向き直る、そういう時間がいる。
エスの祈り。
繰り返し繰り返し、行ったり来たりしながら、
たっぷりと時間をかけて祈る。
何をせねばならぬかではなくて、
何が行われたかが記される。
この聖なる書を超える源泉はなし。