恐れることはない

karpos2005-04-09

夕方になったので、弟子たちは湖畔へ下りて行った。
そして、舟に乗り、湖の向こう岸のカファルナウムに行こうとした。
既に暗くなっていたが、イエスはまだ彼らのところには来ておられなかった。
強い風が吹いて、湖は荒れ始めた。
二十五ないし三十スタディオンばかり漕ぎ出したころ、イエスが湖の上を歩いて舟に近づいて来られるのを見て、彼らは恐れた。
エスは言われた。「わたしだ。恐れることはない。」
そこで、彼らはイエスを舟に迎え入れようとした。すると間もなく、舟は目指す地に着いた。
ヨハネによる福音書6章15−21

彼の遺言を少しずつ読んでいく。
ヨハネ・パウロ2世
1980年、あなたはこう書いています。
この黙想の終わりに、
まったき死の過ぎ越しの時という眺めにおいて
わたしたち一人一人にとってのキリストの奉仕職の真理について考えた。
この世界のはじまりから、
他者のなかに、未来の世界のなかに生まれるために、
何か語れるしるしがあるとすれば、
わたしたちには、キリストの復活しかないということ。
というわけで、わたしは、
この黙想のなかで、去年書いた遺言をもう一回読み直していた。
わたしは、ひとりのキリスト者、そしてひとりの教皇の死としての気高い証言、
この偉大な前任者であるパウロ6世の遺言と、わたしのものを比べてみた。
そして、1979年にわたしが準備した遺言がよみがえってきた。
今日、一つだけ付け加えたい(つづく)。
le texte du testament spirituel de Jean-Paul II.
http://www.zenit.org/
・・・
エスが湖の上を歩いて、
舟に近づいて来る。
わたしという舟は、海のなかで、波のなかで揺れている。
恐れることはないと言う、目指すところにむかって。
・・・
写真は、
フィガロ紙今週月曜日朝刊の表紙。アデュ、さよなら。
http://www.lefigaro.fr/