受胎告知

六か月目に、天使ガブリエルは、ナザレというガリラヤの町に神から遣わされた。ダビデ家のヨセフという人のいいなずけであるおとめのところに遣わされたのである。そのおとめの名はマリアといった。天使は、彼女のところに来て言った。「おめでとう、恵まれた方。主があなたと共におられる。」マリアはこの言葉に戸惑い、いったいこの挨拶は何のことかと考え込んだ。すると、天使は言った。「マリア、恐れることはない。あなたは神から恵みをいただいた。あなたは身ごもって男の子を産むが、その子をイエスと名付けなさい。その子は偉大な人になり、いと高き方の子と言われる。神である主は、彼に父ダビデの王座をくださる。彼は永遠にヤコブの家を治め、その支配は終わることがない。」マリアは天使に言った。「どうして、そのようなことがありえましょうか。わたしは男の人を知りませんのに。」天使は答えた。「聖霊があなたに降り、いと高き方の力があなたを包む。だから、生まれる子は聖なる者、神の子と呼ばれる。あなたの親類のエリサベトも、年をとっているが、男の子を身ごもっている。不妊の女と言われていたのに、もう六か月になっている。神にできないことは何一つない。」マリアは言った。「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身に成りますように。」そこで、天使は去って行った。
ルカによる福音書1章26−38

週のはじめの新聞の表紙、すべて、あなたの写真、ヨハネ・パウロ2世
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右から左からコミニストから教会まで、す・べ・て・だった。
ピオ12世が帰天したときのことを思い出して誰かが言う。
実際あのときはメディアがないに等しかった。
それにしても・・・。
この人はいったい誰だったのだろうか。
安心した笑顔、わたしたちの心のなかにいて、不思議にほっとやすらいでる人。
誰もが自分の家族の一人のように話す。
あの人とあのときともにいた・・・。
そして、思い出す。
あのとき、わたしはこうだった。
わたしはこんなことを考えていたし、こんなことをしていた。
人性の転換点が、たしかにあった。
そして、振り返る。
すべての記憶は、今日に行き着く。
今のわたしがここにいる。
聖霊があなたにくだり、いと高き方の力が、あなたを包む。
マリアのように、ここにいる。