ガリラヤ

karpos2005-01-03

神に願うことは何でもかなえられます。わたしたちが神の掟を守り、御心に適うことを行っているからです。その掟とは、神の子イエス・キリストの名を信じ、この方がわたしたちに命じられたように、互いに愛し合うことです。神の掟を守る人は、神の内にいつもとどまり、神もその人の内にとどまってくださいます。神がわたしたちの内にとどまってくださることは、神が与えてくださった“霊”によって分かります。愛する者たち、どの霊も信じるのではなく、神から出た霊かどうかを確かめなさい。偽預言者が大勢世に出て来ているからです。イエス・キリストが肉となって来られたということを公に言い表す霊は、すべて神から出たものです。このことによって、あなたがたは神の霊が分かります。イエスのことを公に言い表さない霊はすべて、神から出ていません。これは、反キリストの霊です。かねてあなたがたは、その霊がやって来ると聞いていましたが、今や既に世に来ています。子たちよ、あなたがたは神に属しており、偽預言者たちに打ち勝ちました。なぜなら、あなたがたの内におられる方は、世にいる者よりも強いからです。偽預言者たちは世に属しており、そのため、世のことを話し、世は彼らに耳を傾けます。わたしたちは神に属する者です。神を知る人は、わたしたちに耳を傾けますが、神に属していない者は、わたしたちに耳を傾けません。これによって、真理の霊と人を惑わす霊とを見分けることができます。
ヨハネの手紙3章22−4章6

エスは、ヨハネが捕らえられたと聞き、ガリラヤに退かれた。:そして、ナザレを離れ、ゼブルンとナフタリの地方にある湖畔の町カファルナウムに来て住まわれた。それは、預言者イザヤを通して言われていたことが実現するためであった。「ゼブルンの地とナフタリの地、/湖沿いの道、ヨルダン川のかなたの地、/異邦人のガリラヤ、:暗闇に住む民は大きな光を見、/死の陰の地に住む者に光が射し込んだ。」そのときから、イエスは、「悔い改めよ。天の国は近づいた」と言って、宣べ伝え始められた。イエスガリラヤ中を回って、諸会堂で教え、御国の福音を宣べ伝え、また、民衆のありとあらゆる病気や患いをいやされた。そこで、イエスの評判がシリア中に広まった。人々がイエスのところへ、いろいろな病気や苦しみに悩む者、悪霊に取りつかれた者、てんかんの者、中風の者など、あらゆる病人を連れて来たので、これらの人々をいやされた。こうして、ガリラヤ、デカポリス、エルサレムユダヤヨルダン川の向こう側から、大勢の群衆が来てイエスに従った。
マタイによる福音書4章12−17、23−25

エルサレムの周辺がユダヤヨルダン川の西がサマリア、東がデカポリス。
そしてさらに北にのぼり、ガリラヤ湖(ティベリアス湖)の西がガリラヤ。
その頃のユダヤヘロデ大王が死に(紀元前4世紀)、ローマ帝国から委任を受けた監督の下にあった。大司祭たち(サドカイ)による元老院はかろうじて保護。ローマ帝国の下、とりあえずユダヤ大司祭たちによる神聖政治が行われていた。一方、ガリラヤは、大王の息子ヘロデ・アンティパス政府のもと、独立国家として存在。商人も行き交うコスモポリタン的な地域だったらしい。ユダヤに比べると宗教的拘束はゆるい。ユダヤからは異邦人の国扱いされるほどだし。
エルサレムの都を持つユダヤは、サマリアをけなし、ガリラヤをばかにし、ローマ帝国の監視下のもと、ローマからの支配を憎んでいた。
エルサレム神殿だけが彼らのアイデンティティ
他者に混ざることなく己を守って。閉塞感。
ローマはローマで、ローマの色に混ざることなく頑固に己を守るディアスポラユダヤ共同体)を見て、わけのわからなさを感じてたという。
ガリラヤは、そんなユダヤの向こうに位置する。
ガリラヤからしてみたら、ヨルダン川の向こう側から人々がやって来るって見える。
それで彼は当時、「ガリラヤのイエス」って呼ばれてたらしい。
みんな噂を聞いて、ガリラヤに向かっていったんだね。