契約の虹


今日の夕方5時ごろ、窓を見れば大きな虹が・・・

でも、大きな虹を写真に(しかも携帯の)収めるのは難しいね。
まったくきれいなアーチ型になっていたんだけど、全部は入らない。


しかし今日の虹は偶然とは思えないんだな。
この虹の前に和解の瞬間があったから。
ママさんは何らかの状態が起こって「認知症」と診断され入院している。これはまぎれもない事実。なんだかんだと所用を理由に会いに来れなかったわけだけど、やっと会いに来てみて、今日で三回目、日に日に表情が変わっていくのが分かる。何を処方されているのかも分からないが、クスリのおかげかもしれない。けれど、ママさんが何を不安がっているか・・・ということだけはものすごく分かってくる。自分がひとりぼっちにされるんじゃないか?ってことが不安なのだ。この「分かられている」ということがママさんの表情を明らかに変えていっているということが分かる。
今日はうちのシスターたちからも「家族が会いにいくのが一番のクスリ」だと言われた。
そうだな・・・と思った。
よくわたしたちは「ともにいる」ことが大事っていうが「ともにいる」という状態の逆にあるのは「ひとりぼっち」という状態のことだ。「ともにいる」の逆は「ともにいない」のではなく、「ひとりぼっち」だということだ。
だからママさんが「ひとりじゃないんじゃね」と言った時、「そうよ、ひとりじゃないんよ」と言って一緒に泣けて、この虹が現れて、やっぱりそうじゃ、契約の虹なんじゃ・・・と思ったわけだ。