シスター調査


http://www.christiantoday.co.jp/main/international-news-2317.html

バチカン、米修道女の実態調査開始か 戸惑いの声も
2009年07月06日
 【CJC=東京】米紙ニューヨーク・タイムズは7月1日付けで、バチカンローマ教皇庁)が米国の修道女の実態について調査を始めている、と報じた。異端審問の対象とされるのではないか、と驚き、戸惑いが広がっているという。同紙は『イエズスの聖心の使徒』会の総長メアリー・クレア・ミレア修道女が女子修道会の調査をするよう任命された、と報じた。
 修道女は米国でもカトリック教会形成の陰の働き手。学校や病院を開設し、小教区(各個教会)を活気付ける存在。ただその数は1965年の18万人から今では6万人にまで減少している。
 今回の調査を、バチカンが米国の教勢減退に注意を払ってのこと、と歓迎する向きもあるが、現代社会に対する自らの召し理解を締め直そうとするのが狙いではないか、との懸念が広がっている。
 第2バチカン公会議以後、修道女の中には制服着用を止め、修道院を出て自活したり、学界などで専門職に就いたり、特定の社会・政治運動、貧困者への奉仕団体、霊性推進団体などに関係する人も出ている。中には、女性や既婚者の聖職叙階など教会改革を目指す組織で活動する人もいる。
 今回の調査は「使徒的訪問」と呼ばれるが、バチカンは女子修道会の運営の質を調査するという説明に留まっている。2011年半までに340修道会の実態と改善提案をクレア修道女は提案する予定で、すでに127修道会の総長と1対1で会談したという。
 調査は、教皇庁奉献・使徒的生活会省長官のフランク・ロデ枢機卿が指示した。同枢機卿は昨年、米国の修道女の中に、教会から離れた道を選んだものがいる、と非難していた。
 「使徒的訪問」は重大な逸脱行為があると判断された時に行われている。性的虐待がらみで米国の神学校、創設者の性的非行や金銭上の問題で修道会『レジョナリーズ・オブ・クライスト』などがその例だが、米国の修道女を対象にしたことには驚きの声が上がっている、とタイムズ紙は報じた。
 カリフォルニア州バークリーのイエズス会神学校で新約聖書霊性を講じていたサンドラ・M・シュナイダーズ修道女は、バチカンが修道女を「教会の労働力と捉えている」と見ている。同氏は調査に協力しないよう友人に訴えた。初めは電子メールで少数への要請だったが、すぐに複写、流布され公開の形となった。


↓こちら引用のニューヨークタイムズの記事:U.S. Nuns Facing Vatican Scrutiny
http://www.nytimes.com/2009/07/02/us/02nuns.html?_r=2&pagewanted=1
2ページめに、カトリックはReikiをやめるべきとの司教からのお達しがこの三月に出ており、それに関する調査も並行しているんじゃないかとの見解も述べられている⇒http://www.nytimes.com/2009/07/02/us/02nuns.html?pagewanted=2&_r=2
Reikiって霊気のこと?http://reikiseminar.com/


↓こちらは『イエズスの聖心の使徒』会の総長メアリー・クレア・ミレア修道女


↓こちらは上記の総長さまの登場するサイト。
Apostolic Visitation of Institutes of Women Religious in the United States
第一段階⇒第三段階までの説明がことこまかに載っており、随時更新されている。
今は、いよいよ第一段階での各修道会の総長レベルとの対談が終わり、実際に訪問する会を選定しているところ。それがすめば、いよいよ、マザー・メアリ・クレア・ミレアがアメリカに赴き、インタビュー等による調査が始まる。

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直接、関係ないかも(あるかも)しれないが、
女性叙階運動に関してはこんなことになっている・・・
Women's Ordination Conference | A Voice for Women in the Catholic Church
Catholic Womens Ordination – A leading voice for women in the church
WOW Member Organisations
http://www.womenpriests.org/default.asp

女性の司祭叙階はジョークか、それとも時のしるしか?(上・下)/女性叙階世界ネット運営委員会に参加して、長島世津子さんの記事(キリスト新聞、09年7月11日)に、こんな記述が・・・

■米などですでに70人超える
わたしが腰が抜けるほど仰天したのは司教たちによって按手され叙階された女性の司祭たちがすでに米国を含め70人を超えており、彼女たちを支える共同体が増え続けているということである。当然ローマが波紋その他の呼びかけで規制に乗り出してもそうした破門を信徒たちは意に介していない。
WOW第一回世界会議に講演者として出席すれば波紋であると当初教唆された著名なアメリカのベネディクト会修道女ジョン・チクスタ修道女をその修道会全体が支えたため、その後、勧告を撤回した経緯もある。女性司祭の叙階を推進する人々の多くは「いつまでも変わろうとしない以上自分たちを鼓舞する聖霊の促しに従う」と述べていた。

こういったニュースを日本でキャッチするにはけっこう時差があるんだな。なんかエコーのように、向こう遠くの方から「〜ってのがあるんだよー、あるんだよー」って響いてくる。
というわけで、直接、自分が「対峙する」という感覚にどうもなりにくい。そして、自分自身の深い動機からこの問題に何かコメントしたい・・・というふうにもなりにくい。
そういう「甘い」「なまぬるい」「はっきりしない」わたしがいる。
だからといって「関係ありませーん」という気持ちにもなれない。実際に、アメリカには自分の仲間もおり、仲間たちは当然、私服の修道女たちであり、上記の写真のマザーのような姿からは程遠い、いわば巷の修道女なのである。
いったい何が理由で、何のために、何が問われ、何に役立っていくのか、そのあたりがはっきりしないのが問題だ。調査団のサイトを読んでも「奉献生活における希望を分かち合いましょう」って言っているが、それなら、なぜ?アメリカだけなのか?
もう少し、様子をみよう・・・
希望の娘として。