Maria Joao Pires

・・・ショパンの本当はこうだったんだな・・・
なるほどなぁ〜
やっぱり、ちゃんとしたもの聞かないと、
その音楽がどんな音楽なのかも分からないんだよね。
そうだよね〜
あぁ・・・
(深いためいき)



いい演奏を聴くと、自分の読解は大丈夫か?と自問したくなる。
解釈=演奏=Interpretation
・・・というこの連関に打ちのめされる思いがする。
ショパンブリリアントに演奏するのは、確かに人目を引くし、美しい、かっこいい。だけど作曲した本人は本当にそう演奏してほしいのか?そこに解釈の自由があるとはいえ、音の配列と、間と、演奏楽器が存在する状況と、もちろん、過去を繰り返すわけにはいかないし、再現でもない、作曲家の意図をくむっていうロマンチックなものでもない。でも、音魂(霊魂)みたいなものが引き出されるかどうかっていうことで、やっぱり、演奏し(され)、出現する(される)時の、≪なにものか≫が決まる。
だから、私は自分の読解は大丈夫か?と自分に問う。何万という語の奥にある、言魂(霊魂)みたいなものが分かっているのか?と。
そういうわけで、打ちのめされた夜なのであった。