沈黙は幹
ETVでやっていた吉本隆明の講演の録画を視聴。
「芸術言語論」のところで、次のような話。
言語の幹と根には、沈黙がある
幹に近いところで、他人にコミュニケーションしなくとも、ないしょ話で、自分が自分にコミュニケーションできるのであれば・・・→自己表出
「花が咲く」とか「木に実がなる部分」枝葉の部分・・・→指示表出
テレビは、増大・拡大するものに価値があるとする市場原理に対して、芸術の無価値さを主張、そもそも芸術とは、市場原理とは何ら関係ないものなのに、近年の「芸術活動」と呼ばれているものはどうなってるの?というようなまとめへと展開。
芸術言語論、未読でありました。(^^ゞ
- 作者: 吉本隆明
- 出版社/メーカー: 李白社
- 発売日: 2008/11/05
- メディア: 単行本
- 購入: 3人 クリック: 23回
- この商品を含むブログ (7件) を見る
先日の修道士がタミエ(観想修道会)で出会ったあの「語れた沈黙」にも通じるものあり。「親密さ」(自分と自分との確認さ=幹、根)というのがあるからね。