加藤周一さん


一昨日、ETVで加藤周一さんの特集番組あり。
最後の方しか見られなかった(ザンネン!)どなたか録画されていないだろうか・・・
「言葉と戦車」は何としても読みたいと思った。
1968年を徹底的に思索した加藤さんにとって、あの闘争が「軍産主義」を批判した世界でも類を見ない闘争だったことが誇りというのはものすごいことだ。若者のうちに「正義を実現できない」というものがよどんでいる、しかも、その「よどみ」が、現在もなお続いている。68年は終わっていない。なんと深い洞察だろう・・・
最後の「二部」とおっしゃる「ことば」はメモした。

1)まず、事実認識:現実に起こっていることをみる(一部)。
2)そして、だからどうしようかを考える(これが二部と言う)。
この第二部の段階では、人間ができる空想とか、想像力、感情、人間的感覚によるものを発揮して、世界解釈を行う。ここでもっとも大事なことは「人間らしさ」。人間らしさを世界で再生していかなければ・・・。日本は明治以降、非人格化、非個人化、非人間化をすすめてきた。それらを犠牲に、産業と軍事を得た。人間らしさを意識しないと・・・
戦うこと、しかし、戦う前に何が敵なのか、戦う相手が何なのかを理解しないと、戦えない。