キノの旅


教材に使いたいとの希望があって読むことになった。

世界は美しくなんかない。
世界は正しくなんかない。
だからボクは旅をやめない。
キミを連れて行くことなんかできない。
選べない道なんかない。
http://www.kinonotabi.com/

こういうジャンルをライトノベルと言う。

ライトノベル - Wikipedia
ライトノベル現代日本サブカルチャー文化の中で生まれた小説のカテゴリの一つ。もともとは英単語のLightとNovelを組み合わせた和製英語であったが、英語圏でも取り入れられている。略語としてはラノベライノベ

キノという旅人があちらこちらの「国」を旅する。ムーミンでいうところのスナフキンが今風のアンニュイなアニメキャラになり素敵なコートを着こなしてるって感じがした(古いな、スナフキン)。

キノの旅 - Wikipedia
世界観
キノの旅』の世界には様々な「国」(実態は都市国家)が世界中に散在している。「国」はそれぞれまったく違った文化をもっており、技術的な格差もきわめて大きい。旅人達は会話に不自由せず(ただし、1巻「平和な国」では隣国と「言語も違う」と書かれている。なお、言葉は通じても国によって用いられている単語や諺が異なることもある)、たいていは高い城壁に囲まれており、城壁内は各国の法律が機能して比較的秩序が保たれている。しかし、城壁の外は盗賊などにも遭遇することがある無法地帯である。

人間以外のものがしゃべることがあり、エルメスモトラド、陸は犬でありながら話すことができる(ただし、この世界でも犬は普通話さないことになっている)。モトラドであるエルメスが喋る理由は「おしゃべりだから」だという設定になっている。他にビジュアルノベルキノの旅 旅人の話 -You-』や12巻の『雲の前で』では、喋るモトラドが登場する。また「戦車の話」「続・戦車の話」では、戦車も話している。


[編集] 内容
旅人・キノとその相棒であるモトラド(注・二輪車。空を飛ばないものだけを指すと本文では説明されている)・エルメスの旅を描くファンタジー。キノをメインにおいた話の他に、シズ一行や過去の師匠一行の旅が描かれている回もある。キノ一行と師匠一行の話のほとんどは第三者視点で語られるが、シズ一行の話のときには旅の仲間である陸の視点で語られる。

本作は短編連作の体裁を取り作品の発表、刊行順と作品中の時系列は一致しない。

以下に時系列上の分類を示す。

師匠とその弟子の話
2代目キノの師匠の若い頃とその弟子(少し背の低いハンサムな男)の話。時系列上もっとも古く、一部の話は2代目キノの回想や話に被せる展開をする。
初代キノの話
話数は最も少ない。名前が同じ「キノ」と「エルメス」であるため、2代目との描写の差異で判断するほかない。1巻「大人の国」が初代キノ最期の話である。
2代目キノの話
この2代目キノが本作の主人公であり話数も一番多く、『キノの旅』のメインとも言える。師匠の下で修行していた時代の話と旅に出てからの話がある。1巻「大人の国」が最初の話。
シズと陸(とティー)の話
2代目キノの話と同じ時系列に位置する。6巻「祝福のつもり」がシズと陸の最初の話である。8巻「船の国」でティーが登場してからは、旅の連れとしてティーが出てくる。
また本作はあとがきに趣向を凝らしており、「本編の話のパロディ的な構成」「本文中で突然、短編の一つのような形で書かれている」「真っ赤な嘘のあらすじ(後にこれが『学園キノ』として書籍化)」「本物そっくりの偽の広告」など異彩を放つ物が多い。作者自身があとがきを本編の前に読むため、基本あとがき内でのネタバレはしない。

シリーズ累計450万部の大ヒットということらしい、ヒットの秘訣はなんだろ。主人公キノに読者自身を自己投影できるからか?
世界の国々を旅し、あぁ、ここも・・・あぁ、結局、ここも・・・と、人間の悲哀を嘆いてため息、みたいな。
スナフキンと言ってしまったけど、そもそもムーミンがかもしだすあの「儚さ」。架空の世界、架空の村、架空の生き物・・・でも、「ありそうな」世界。あのエスプリがこの作品にも流れてる。言わば「おしりの座らなさ」というか・・・。ふわふわと。人間のどうしようもなさが破壊や虚無をももたらすのだけど、その居心地の悪さみたいなクッションに抱かれることによって、奇妙な安心感を得る・・・ような。
それはそれでいい。
ライトノベルという一つの形態だし、文体とも言えるのかも。
問題はこういう文体のテクストとの対面において行われるある経験のうちに、開かれた扉がどこに見出され、どこに方向付けられ、何に出会うか・・・だ。ライトノベルを趣味で読むのと、教材として用いるのとでは、この辺りが違ってくるはず。