ナルドの香油

過越し祭の六日前、イエスはベタニアに来た。
マルタが給仕し、ラザロは彼と共に席に着いている一人であった。


さて、マリヤが、純粋で、
高価なナルドの香油、
一リトラを取ってイエスの足に注ぎ、
自分の髪でその足を拭った。
家は香油の香りで満たされた。




小林訳を見ると「純粋で」は文法上どこにもかからないという註がうってある。
ナルドの香油が混じりけなく純粋だったのか、マリア自身が純粋だったのか、
あるいは、その場、そのものが、ことばにはできないほど純粋な風に吹かれていたのか、
現代人のわたしたちには誰もわからない。
ただ、
一リトラが、
約326グラムで、
それほどの香油がイエスの足に注がれたということ、
エルサレムに行く前に、ベタニアに寄ったということ、
エスにとっては懐かしい友と一緒に、
かぐわしい香りに満たされていたということ、
それはどうしようもなくわかる。