シンポジウム

こんなシンポジウムがあるようです。http://pweb.sophia.ac.jp/~m-shimok/

第27回国際シンポジウム(ソフィアシンポジウム)

                                                                                                                                                              • -

グローバル化と先進国における貧困と社会的排除:野宿者、フリーター、移住労働者の現場から」

主催

上智大学社会正義研究所、国際基督教大学社会科学研究所
趣旨
今年になって急に「格差社会」「ワーキングプア」という言葉が世の中でよく見られるようになってきましたが、実はすでに10年以上前からじわじわと日本社会に新しい「貧困」が広がってきています。そしてそれはグローバル化、特に新自由主義的グローバリゼーションの影響とも言われています。この新自由主義的グローバリゼーションは、国際通貨基金IMF)・世界銀行(WB)の構造調整プログラム、世界貿易機関WTO)体制、先進国と途上国間の多くの自由貿易協定(FTA)を通して、従来から、途上国(特にその民衆)に対して、グローバル化の利益を大きく上回る悪影響を強く与えていると思われています。しかしながら、昨今、先進国でさえも新自由主義的グローバリゼーションによるネガティブな影響が強く意識されるようになってきています。
そこで、本年度の国際シンポジウムは、特に日本を含めた先進国に注目し、先進国における新しい『貧困』の現実理解、社会分析、現場からの報告を中心に企画します。このシンポジウムによって、先進国でグローバル化によってどのように新たな貧困者と社会的排除が創出されてきているのか、そしてそれに対するどのような実践がおこなわれているのか、これらの現実を共有することができればと思います。
日時
2007年12月8日(土)午前10時―午後6時(その後出席者による懇親会有)
場所
上智大学2号館17階国際会議場
※参加無料・事前登録不要・使用言語日本語(講演者がフランス語、韓国語で話す際は日本語通訳がつきます)
スケジュール
10:00 あいさつ 石澤良昭 (上智大学学長)
  イントロダクション・趣旨説明 下川雅嗣(上智大学社会正義研究所所長)
10:20 基調講演
 司会:田中かず子 (国際基督教大学国際関係学科教授)
?「グローバル化と先進国における貧困と社会的排除:フランスの現状とそれに対する実践」
   アニー・プール(Annie POURRE)
   住宅への権利運動(Droit au logement:DAL)、NO-VOX、パリ政治学院非常勤講師。
?「グローバル化と先進国における貧困と社会的排除:韓国の現状とそれに対する実践」
   申明浩(Shin, Myong-Ho)
   韓国都市研究所(Korea Center for City and Environment Research:KOCER)副所長。
?「グローバル化と先進国における貧困と社会的排除:日本の現状とそれに対する実践」
   笹沼弘志
   静岡大学教授(憲法学)
12:30 休憩・昼食
13:30 パネルディスカッション「野宿者、フリーター、移住労働者の現状と課題」
   報告者3名
    ・野宿者の現場から(中桐康介(釜ヶ崎トロールの会)
    ・フリーターの現場から(山口素明(フリーター全般労働組合))
    ・移住労働者の現場から(山口智之(Asian People's Friendship Society; APFS)
   討論者3名(アニー・プール、申明浩、笹沼弘志)
   司会:下川雅嗣
15:30休憩・コーヒーブレイク
16:00 共同の祈り
    北原葉子(国際基督教大学牧師)
   ホアン・アイダル(上智大学文学部講師・司祭)
16:10 ワークショップ「グローバル化と周辺化」
   討論者:アニー・プール、申明浩、笹沼弘志、山口素明、山口智之、中桐康介、稲葉奈々子(茨城大学准教授)、千葉杲弘
   司会:中野晃一(上智大学国際教養学部准教授)
17:45 閉会の辞 植田隆子 国際基督教大学社会科学研究所所長