平山郁夫展

http://www.hirayama2007.jp/

今週は一連のこともあったので、今日の「平山郁夫展」は一抹の思いが火花を散らしたという感じ。
一昨日があって昨日があってそして今日がある。
電車の中でこみ上げる何かしらを我慢し腹に落とすことが、ま、すべてってことだ。
平山郁夫画伯がこれまでされた作業はすなわちTheologieとしか言いようがない。
15歳で被爆、17歳には東京に絵のために上京、それから30年は広島に戻っておられない。
生な広島の現実を描かないと心に決めたその感受性こそが、
本当のところ広島を再生させたのではないかと、
実際に広島に残って生き続けた者たちも平山氏と同じ心意気だったのではないかと思う。
初期から一貫して平山氏のテーマは「死と復活」なのではないかと思った。
ものすごい迫力だった。
この展覧会が東京と広島でされるということに、感動。
そして、感謝。
「広島生変図」↓
http://event.yomiuri.co.jp/hirayama/topics/pdf/20070918175345505.pdf
火の神さまの仁王さまが地上を見ておられる。

「あの日、私たちがはいつくばり、はいずり回った広島の街、それは幻のように描かれるべきだろう。しかし空には、はるか天空には必ず『救い』の手が差しのべられていなければならない」
展覧会でのト書きより、平山氏のことば・・・

展覧会の展示の仕方がものすごく洗練されていた。
魂の軌跡、平山氏ご本人の声による解説音声ガイドも素晴らしかった!