両手を開いて

このまえ旅に持っていった本。
ナウエンの本はけっこう読んでるつもりだったけど、この本の存在は知らなかった。

両手を開いて

両手を開いて

1971年、ナウエンは25人の神学生とグループをつくり、
信仰生活の体験と祈りの分かち合いのため、7回集った。
そのときの分かち合いがもととなり最初の本が出来上がったららしい。
そして1994年再版されたものが日本語に翻訳された。
ナウエン独自のセンシティビティが、彼だけのものでなくて、
誰かと一緒に分かち合われてる、誰かの心奥深く落ちている、
そういうことでもたらされる安心感があって、
とてもいい。

これらの感情はただそこにあるのではなく、あなたは手放したくない宝物のように手でしっかり握っている。まるでそれなしではやっていけないように、それを諦めれば存在そのものを失ってしまうように、あなたはその古いすっぱさの中でもがきながら座っている。(p16)

握りしめたこぶしを開く、
まさに祈りがそうであると教えてくれる。