重なる花びら

つの花の花びらが50枚というのは多いでしょ。

いや、ほんとうにすごい重なりあいかた。ピエール・ド・ロンサールはつるバラで茎も葉も何かに沿って這っていき、沿うものがなければ沿うものにむかって必死で伸びようとする。そして自分を咲かせるときは、あまりにも頭が重いのでうなだれてしまう。頭でっかちなのだ。ベランダで咲いてるだけではもったいないからと言って、毎日、咲きそうになったロンサールを切っては花瓶に挿す。頭が重くてうまく挿さらない。花びらがどこにつまっていたのか、蕾のときは小さな蕾なんだけど。どんどん開いて、大きくなれば9センチにもなる。花びらが50枚も重なってるなんてね。
バラがどうしてこんなにきれいなのか、花図鑑を見てても、図鑑のページをパラパラめくって、バラのところにくると「まぁねぇ〜、やっぱりバラだものね〜」って話になってしまう。ため息をついてしまう。バラは他の花たちとは違う何かを持っているから。花びらの重なり方に一つワケがありそうな気もするんだな。絶妙なバランスというか。特に立体的な重なり方をしているところとか。。。重なる花びらをふむふむと眺める五月。