三週間

三週間が過ぎた。
一日、一日の一週間だった。
渦のなかに入り、
渦のなかで困惑しながらも、
けっしてわたしのからだをなくすことなく、
渦にまみれてみた。
中心に向けられた(そう、置かれた)ひとりひとりの者たちが、
ひとりひとりのからだをなくすことなく、
ひとつのからだになるということ。
渦はそれほど悪くない。
渦の良さ。
わたしがわたしの重さをしっとりと受容しながら。
ひとつのからだとは、
まさしく「この」ひとつのからだなんだよね。
あなたとわたしと。
そんな一日一日の一週間が過ぎ、
渦から、渦のそとへと歩き出していく。
ところで今日のことなんだけど、
光を手のひらに持っている人をぼんやりと眺めながら、
光ってものすごい重量感があるなって思ったのです。
小さなろうそくの光なんだけど、
なんとも言えない存在感。
明日からいよいよスペイン入り。
一日、一日の一週間。
グロリア(チャパス現地語で「なにもない」という意味の日本人名の友)、
なんだかんだ言ってスペイン語会話が始まっちゃったりする旅。
真面目にスペイン語がしたくなってる今日このごろ。