世の果て

karpos2006-08-24



ほんの一ヶ月前、→のような→、
アルプスの懐深く、美しい滝の前で、
おお、これが世の果てですか、
などと言いながら涼んでいたんだなぁ。
ああ、しかしわが国の湿度もかなり世の果て。
世の果てが皮膚にはり付いてるって?額に滝のように流れる汗。


かの国の友がル・モンドに出てたよ、夏の思い出だねと、送ってくれた記事。
http://www.lemonde.fr/web/article/0,1-0,36-805360,0.html
オート・サヴォワ地方の、Fer-à-Cheval(馬蹄:そういう形を確かにしてる)は、初心者でもちょっと登山らしきものができアルプスを楽しめるところ。皆はそこをle "Bout-du-Monde"(世の果て)と呼ぶ。切り立った崖のむこうはスイス。たしかに、四方八方囲まれた崖の前に立つと、もうそこから先は何もないと思ってしまうほど。ファミリー登山者は、平坦な道をその崖の行き止まりまで歩く。
あちらこちらの岩山から激しく落ちる滝。
ある時は一本まっすぐに、そして、ある時はバイオリンの弦のように。
アルプスにこんなに滝があったとはまったく知りませんでした。
その山々が1200kmにも及んでるとも・・・。
山頂の氷が溶けて、水は低きを探す。
少しの隙間を見つけては、水が山々を走ってる。
硬い岩の表面の向こう側には、やわらかい水がたふたふと湧き起っている。
アルプスの岩山はスポンジのようなもので、あちこちに穴がある。
山が生きてる、っていう実感は、
神が生きてる、に近かった。

それにしても、登山というのものは、コツコツが大切なんだな。
ねえねえ、モンブランはどうなんですか?と、
プロに何度も尋ねたけれど、
やはり、相当、回を重ねた人でなければねと、軽くあしらわれた。
体力だけではなく、酸素の薄いのにも耐えねばならぬらしい。
とりあえず、奥多摩あたりから・・・
もえぎの湯もあるらしい(ニヤっ)。