Marie-Antoinette


Sofia Coppola監督 2005。

カンヌ2006の候補だったけど賞は何も取れなかった。前作Lost in Translation同様、人間関係の困難さについて描いてる、特に青少年期のってことで、マリー・アントワネット14歳、ベルサイユ宮殿にお嫁入り、ってところから話が始まる。
2時間の途中、ちょっと集中が切れるというか、なんだろ、やっぱり背景があまりにも壮大すぎたんじゃないかなぁ。笑えるし、綺麗だし、物悲しいし、マリ・アントワネット役のKirsten Dunst、とっても良かったんだけど、何かが足りない。
Le Soleilを観たときのあの物足りなさと近いものを感じる。
ベルサイユ宮殿は、フランス人にとってある象徴的なものなんだろうけど、ソフィア・コッポラにはそれが掴みきれてないんじゃないかとも思ってしまう。ただ、それを掴みきってなくても映画はできるし、それはそれで素晴らしい作品ができる。でも、背景が持つ象徴の欠如は、映画という芸術にとってはけっこう致命的なんじゃないかとも思えてしまう。
ま、矛盾してるけど、映画が、コピペ時代に入ってしまったと言えば、それはそれで説明もできる、でも・・・。