ダヴィンチ・コード


カンヌに来てるジャン・レノがインタビュされてた。どうですか?カトリック教会ではそういうことはあり得ないと言ってるようですが?って質問に、これは推理ドラマだから、ま、とにかく、女性司祭のこととか、司祭の結婚のこととかいろいろ問題にあがってることもあるから、この映画を観て、皆さんで議論したらいいんじゃないの?みたいなことを答えてた。
観ようか観まいか悩んでる。宣伝を見ると、ものすごい気持ち悪そうだったからMAはヤダと言ってた。なんか、パッションより酷そうな鞭打ちシーンを宣伝でやってた。
しかしこういう「Esoterisme(秘教)」ってキリスト教ベースで世界のベストセラーになるものなのだな、というのが不思議。さまざまなエゾテリック・ニューエイジはどこにでもあるのに、ベストセラーにはならない。仏教のフィルム・ポリシエとかあって良さそうなのに、私が知らないだけかな。
それにしてもこういう映画が流行るのもある無意識の現われなんじゃないか。極東のキリスト者があーだこーだと文化インカルチュレーションでキリスト教を説明するとやれ「Syncretisme(混ぜこぜ宗教)」だ「Pantheisme(汎神論)」だって文句言われるけど、結局、人々はダヴィンチ・コードみたいな映画で得もいえぬ秘教的部分の欲望を満足させたいんじゃないか?それには西洋の教会はまったくなにも答えきれてないんじゃないか?って逆に思ってしまう、肯定的にも否定的にも。
サン・スルピスにはバスを乗り付けて多くの観光客で賑わってるという噂。昨日、お昼時、噴水のところに座ってどれだけの観光客がくるか見てたら、それほどでもなかった。主任司祭は、そういう観光客を丁寧に受け入れているとのこと。