年に一度の音


旅が多い人生なので手持ちCDはかなり少ないが、
しかしRobert Wyattだけはずっと持ち歩いている、
年に一回は必ず聴きたくなるから。
高校生の時にはじめて聴いたShipbuilding、この和音進行。
この和音進行、好きで20年以上も聴いているんだな。


Nothing Can Stop Us

Nothing Can Stop Us


Old Rottenhat

Old Rottenhat


好みの和音進行ってあると思う。
今日はお客さんの中に、何かしら同じような経歴を辿ってきた人がいて、なんとも不思議な気持ちになった。ある時、突然、それまでやってきたことを終えてしまう。それは、意識してやめるとか、あきらめるとか、そういうことではなくて、ある時、自然に、止(と)めてしまうというようなこと。その人は、彫刻をしていたが、ある時、それを終えて、今はバイトしながら神学をしている・・・
なんだろ、同じような和音進行というか。
実家の父親は聖週間は断酒してたと自慢してたのはいいけど、
その後、どうでしょうかね。
とはいえ、自分がやめたことは何だったのかって考えると、結局のところ、あんまりはっきりしないかもしれない。今日のお客さんは彫刻をやめたと言うけど、「創造」はやめてないだろう。私も、音楽はやめたけど、実にやめていない。
ただ、はっきりと、ある地点にて、何かが終わって、始まったものがあったのはたしかで、それ以来、以前は思いもしなかった展開が起こっているということになってる。