karpos2006-05-05



今、テレビで知った。
ピレネー山脈の熊が少なくなったのでスロヴェニアから捕獲、連れてきて放したらしい。
メス熊、その名はPalouma。
捕獲から移動、解放の二日間プロセスをずっとドキュメンタリしてた、うむ複雑だ。エコロジー団体が頑張っているんだけど、地元の「アンチ熊」派もいて、なかなか穏やかではなさそう。
スロヴェニアから連れてこられた熊は、放される前、眠らされ手術されGPS*1をおなかの中に埋め込まれた。これで少なくとも電池が続く3年間は、彼女は監視のもとにある。そしていちばん重要な牙を抜かれる。これで少なくとも人が噛まれても死に至ることはないのか。

http://fr.news.yahoo.com/25042006/5/une-femelle-ours-rel-chee-ce-mardi-en-haute-garonne.html

すでにピレネの熊の数は数えられていて、どこにどのくらいいるかもわかってる。スロヴェニアからは5匹連れてこられ、これで20匹くらいになるという。エコロジーとして(?)熊の保護も大事だけど、その熊もおなかがすいたら近くの羊とか食べてて、農民たちはそれには憤慨してる。
自然保護って大事だし、熊が山の中にいつまでも住んでいてくれたら嬉しい、けど、GPSで管理しながらっていうのはどうなんだろう。しかも牙まで抜いて。
ただ、熊の場合は危険だからGPSを埋め込んだけど、危険じゃない動物を保護するのに番号をつけたり、時々観察したりするのはどうなのか?って話しにもなるから、そんなに熊の話だけでむきになるのもおかしい。
驚く話じゃない、人間は自然を管理しながら、でも自然なしには生きられないのだ。
テレビを見ながら、最近のエコロジストは「人間の前に自然あり」という態度だと言うものがいたから、「人間に害を与えないという条件下での人間の前に自然あり」だよねと笑った。

*1:Global positioning system、ナビゲーターで使うあれ