Monsieur Vincent



このまえ家で見たビデオ。聖ヴィンセント・パウロ(日本ではこう発音してるはず)の生涯を描いた映画で、1947年白黒、ヴェネチア映画祭で大賞を取ってます。日本でも買えるようですね。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/6304617348/qid=1141770177/sr=8-3/ref=sr_8_xs_ap_i3_xgl14/250-7174069-4121849
17世紀フランスの貴族社会と貧困の現実の格差がものすごい。ヴィンセント・パウロは荒れ果てた教会(街の教会が鳥小屋になってしまってる)に派遣され、すさんだ街の中で少しずつ関係を回復させてゆく。ヴィンセントに傷を治してもらった領主が少しずつ心を開き貧しい人たちのことを考え始める、貴族の婦人たちがヴィンセント・パウロの説教や話を聞いて、自分も何か手伝わねばと思い、スープを配り始めたりする。彼は、目の前の苦しんでいる人たちに実際にかかわりながら、資金集めの術も知ってた。今では駅になってる、St.Lazareの一帯がその診療所だったと聞くとその規模におどろく。彼のそばに集まった一人一人が小さな奉仕を始めることで始まった「愛の集団」の拡がりなんだね。
日本では、愛徳姉妹会(Fille de la Charite)のシスターたちが聖ヴィンセント・パウロの心を生きてる。