ドイツ・レクイエム


2曲目。

草は枯れ、花はしぼむが、
−−−−−−−−
神のことばは永遠に立つ。


この二行の間が引き伸ばされる。
ひと息に言ってしまえば、この二行はあっという間に終わる。
けど、ブラームスドイツ・レクイエムではぜんぜんそうはいかない。
草は枯れ、花はしぼむ、草は枯れ、花はしぼむ・・・嫌というほど繰り返される。
つまり、
ここから、
神のことばが永遠に立つという宣言が発せられるまでの人間的苦悩の現実というか・・・

イザヤ書40章6−8(1ペトロの手紙1章24)
呼びかけよ、と声は言う。わたしは言う、何と呼びかけたらよいのか、と。肉なる者は皆、草に等しい。永らえても、すべては野の花のようなもの。草は枯れ、花はしぼむ。主の風が吹きつけたのだ。この民は草に等しい。草は枯れ、花はしぼむが(8節の途中)

ヤコブの手紙5章7節
兄弟たち、主が来られるときまで忍耐しなさい。農夫は、秋の雨と春の雨が降るまで忍耐しながら、大地の尊い実りを待つのです。

イザヤ書40章8節の後半から、9(1ペトロの手紙1章25)
わたしたちの神の言葉はとこしえに立つ。高い山に登れ、良い知らせをシオンに伝える者よ。力を振るって声をあげよ、良い知らせをエルサレムに伝える者よ。声をあげよ、恐れるな/ユダの町々に告げよ。

イザヤ書35章10
主に贖われた人々は帰って来る。とこしえの喜びを先頭に立てて、喜び歌いつつシオンに帰り着く。喜びと楽しみが彼らを迎え、嘆きと悲しみは逃げ去る。