Shadok


足の長いこの鳥がShadok。足が長いので産む卵が普通の卵なら割れてしまう。もしもちゃんと生まれたならば、その卵はメタリックだったとのこと。でも自分の出生に関して誰も覚えてないから、いくらメタリックの卵で生まれたってあなたにはわからない。
昔々、ずっと昔、空があった。空の右にはGibiという星があった。それは明らかに星だったが、平らで、片方か、あるいはもう片方のどちらかに傾いてた。空の左には、Shadokという星があった。その星は特別な形はないんだけれども、いや、というか、形はよく変わった。空の真ん中にはTerre「地球」があった。それは丸くて動く。地球には何もなかった。Shadok人とGibi人は、ある時、彼らの星での暮らしがうまくいかなくなった。それでTerre「地球」に行くことにした。
地球に行くために、Gibi人はロケットを作った。このロケットはCosmogol999というスーパー燃料で動く。この魔法の燃料はどこから来るか?ご存知のとおいり、Gibiはまっ平ら。穴を掘っていくとすぐに別の片方に行く。だからGibi人は地下を掘ることができない。穴をあけていくとすぐにザルのようになってしまう。というわけで大気圏に向かってポンプで燃料を吸い上げるという仕組みを考える。こうして純粋なスーパー燃料Cosmogol999を手に入れる。この燃料がロケットを稼動させる。Shadoko先生は、宇宙間移動ロケットを施工。
燃料のために、すべてのShadokの国民はポンプで吸い上げる、吸い上げる、吸い上げる・・・。

というわけで、Shadokの有名な格言、「私はポンプで吸い上げる、だから私はある」が生まれた。JE PENSE, DONC JE SUIS, ならぬJE POMPE, DONC JE SUIS.

まったく問題がないような状態にするために、彼らは常に特別なポンプを調整してこの作業にあたった、というわけで、格言・・・「解決することがないということは、問題がないということだ」が生まれた。


こんなふうに、Shadokのロジックという摩訶不思議なストーリがたった二分間、放映される。1968年あたりに大ヒットした、テレビ・マンガ。

ナンセンスなストーリが二分間またたくまに流れ、「今日はこれだけ」と言って閉じる。


 
もっとも酷い脳の病気は熟考するってこと。

なんで簡単にするのだろう、もっと複雑にできるのに。


昔見てた番組の話になって、Shadokけっこう彼らの中では盛り上がってた。話を聞くだけで面白かったから、ネットを調べるとこんなふうなサイトがあり、拝借。http://membres.lycos.fr/shadoks/histphilo.htmhttp://excalibur.cnam.fr/pages_personnelles/EC_bertrand/shadoks/shadok.html
ネットって便利。
しかし1968年と言えば、ここは五月革命の年。
私は日本で「巨人の星」を白黒で観てました。ほんとか?いやたしか・・・。
最初に観た白黒マンガは「巨人の星」だったと思う。