まんが

谷口ジロー


谷口ジローの新刊が出てたので立ち読み。
孤独なグルメ。



久住昌之作、谷口ジロー画。
主人公が一人で町の名もない食堂に入って、おいしそーに一人で食事する。
大阪のたぶん西成あたりであろう地区に迷い込み、労働者風な人の集まる食堂で、
思いのほかたらふく食べて喜んだり、
下町で、焼き餅にかじりついたり、
一人で焼肉、焼いたり、
ただ、それだけが淡淡と。
れいの美味しんぼとは違い、素朴な街中の素朴なグルメ。
しかし、こういうタッチのマンガって、
こちらの人々はいったいどういう興味で眺めるのだろうか、わからんね。
なんとも共通なディグニティでも感じるんだろうか。

http://www.bulledair.com/index.php?rubrique=auteur&auteur=Taniguchi+Jiro

中沢啓治


こちらもどんどん訳されて、とうとう6巻まできた。
はだしのゲン



http://www.bulledair.com/index.php?rubrique=auteur&auteur=Nakazawa+Keiji


↑のマンガサイトでは、特に二巻が皆さん感動しておられるようだ。
そしてこのマンガだけは遊び心だけじゃ読めないよって言ってる。


はだしのゲンと言えば、小学校の図書館を思い出す。
もちろん全巻揃っている広島の小学校だから、
同級生たちは、全員、全巻読んでる。
そういう世代のことを、「はだしのゲン世代」と言うらしい。
というわけで、こんなサイトを発見。
かなり砕けた世代に変貌してる。
わかるような、わからないような、わからない。
http://www.kamatatokyo.com/home.html


しかし考えてみたら、
ゲンって、お父ちゃんお母ちゃんの世代なんだよね。
ほんとうのほんとうに、
マンガのはだしのゲンのような話なら、
信じられないけど、よく生きてこれたと尊敬する。
今回も立ち読みしてるんだけど、
いつものように、
吐き気をもよおしながら泣く。
知ってるような、知らないような、生まれる前のわたしの町。
結局、小学校の図書館に全巻そろってたから、買ったことなし。
同級生の誰も、このマンガだけは家に買ってなかったと思う。
みんなの家にドラえもんやベルばらはあってもね。


しかしこんなに遠く異国にまで来ても、
いつまでもどこまでも自分のルーツに出会う。
悔し泣きしながら這い上がる、
この表紙、広島の感じがよく出てると思う。