反・反宗教

前の記事で「無神論概論」というのが出てるって。
本屋で立ち読みしてきた。
説によれば無神論ニヒリズムから脱出するために生まれた概念だそう。
で、無神論者にもいくつかタイプがあって、
キリスト者の中にある無神論にも触れてた。
自分はクリスチャンだと言いながら、
神がほんとうに存在してるとは信じていない、
そういう人たちがいると言う。
それからクリスチャンでもなくすべての宗教を否定する人たち、
それからすべての宗教を否定するわけじゃないけど、
結局は現実しか信じないヨという人たち。
ポストモダン無神論者は、この最後に属するらしい。
そしてキリスト教が今日迎えている神学の限界について説く。
キリスト教パウロがすべてでっちあげた宗教だと。
理論的にはダヴィンチ・コードに似てる。
表紙は旧約聖書ヤコブが天使と格闘する場面。
わざわざ買って読むほどでもないよね>自分。

http://www.amazon.fr/exec/obidos/ASIN/2246648017/qid=1129725521/sr=1-1/ref=sr_1_10_1/402-9814845-0893707


で、これに対抗というか応答として次の二つの著書が出てる。
以下二つとも神学者ではなく哲学者(歴史学者)が書いているというところが、
さすがフランスの伝統だな、厚みねなんて思ったり(軽く持ち上げ)。
歴史性L'historiciteの概念に関して確かに最近は変化ありと言われるけど、
哲学者たちの潮流としてそこをぞんざいにしない「存在論的」な思索は死んでない。
幸いなことにって思う。


Dieu avec esprit -Reponse a Michel Onfray- 
聖霊と共にある神-ミッシェル・オンフレイへの応答-
par Irene Fernandez

http://www.amazon.fr/exec/obidos/ASIN/2848760370/402-9814845-0893707
表紙が白い!


L'anti traite d'atheologie -Le systeme Onfray mis a nu-
反・無神論概論-オンフレイのシステムを暴く-
par Mattieu Bumier

http://www.amazon.fr/exec/obidos/ASIN/2750901650/qid=1129725399/sr=1-1/ref=sr_1_0_1/402-9814845-0893707
こちらは天使に受け入れられている!

表紙を見るだけでも面白い。