Mauvais Education

DVDで観た。

劇中劇の感じはいつもの味わい、語られた者の生と語る者の生とが微妙に交差しあいながら物語が美しく展開してゆく。ほんとうの感情に届きそうで届かない、わかったようでわからない、人間の在りようって、他者にはどうしてもつかめないものがあるんだってこと、よく出てる。
でも、主要登場人物が男性だけっていうのは、何か足りない気がする。いや、この映画はとても綺麗だし、色づかいもすごいセンスだなと思う。かっこいい。けど、足りない。何が足りないんだろ。足りないというか、最終的に私にはわからないってことなのかもしれない。

同監督(ペドロ・アルモドバル)では、
前作「All about my mother」の方がずっといいと感じる。

オール・アバウト・マイ・マザー [DVD]

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