L'Abbaye de Fontenay L'Eglise

Fontenay修道院の教会*1のなか。


急ぎ足に入ったこの空間に、
わたしは何を期待していたのだろう。
なにもない。
なにかあることで、わたしに意味を示そうとする、イデア
そういうわたしのシタゴコロを、
あっさり、かき消してくれた。
わたしは今、修道士たちのドルトワールから降りてきた。
働きにゆくための、教会の門がむこうに。
森が待ってる。
なにもない。
水と、土と、汗。

この上に、ドルトワールがある*2

水が豊富、噴水

左の建物が食堂と調理室、右は噴水。ゆたかな水。

庭から見たところ

右からドルトワール、真ん中がお仕置するための家、左がお客さんのための家。

動物の家

左が鳩小屋、右が犬小屋。鳩は伝写鳩として。

*1:フォントネー修道院はここ→http://www.abbayedefontenay.com/abbayedefontenay.htmこの教会は、1139−1147に造られている、シトー派観想修道会のロマネスク様式。当時、クリュニュ修道会の繁栄にあって、シトー派はもっと簡素な建築様式の教会を建築している。この教会も非常に簡素なデザインで、内部の柱(シャピト)にはまったく装飾がほどこされていない。この修道院の歴史もなかなかなもので、1269年には王の修道院に、そして、1359年にはイギリス王エドワード三世に略奪される。1791年フランス革命により売却され、製紙工場に。20世紀初頭、資本家の手に。

*2:多いときで300人の修道士が一堂に就寝した