2005-08-01から1ヶ月間の記事一覧

被昇天

火のなかに生まれるものあり また、天に大きなしるしが現れた。一人の女が身に太陽をまとい、月を足の下にし、頭には十二の星の冠をかぶっていた。女は身ごもっていたが、子を産む痛みと苦しみのため叫んでいた。また、もう一つのしるしが天に現れた。見よ、…

もう一つのConquesの窓

この先に、何が待ってるのだろう。 聖遺骨・・・ 盗んでまでして、 この山間に、 いったい何を求めて、ここに来たのか。 修道士っていったい何者なのか。 石が敷き詰められた細い道を、歩いたり、走ったり、逃げ入ったり。 この窓のむこうにも、この窓のこち…

Conquesの窓

ロマネスクの教会建築には窓ガラスは無し。 けれど、ここには、なんとも調和した窓*1がある。 時間によって、この白が、青色を帯びたりする。 リズムと光。 音楽みたいな窓に揺られてみる。 *1:1986年、Pierre Soulagesさんというコンク近くのロデーズ生…

Conquesにて, La Basilique Sainte-Foy

山間の奥深く*1、ロマネスクあり。 高い、高い。 まるい、まるい。 ロマネスクの後期、かなり高さを求められてたことがわかる。 さらにこれが後のゴチックの尖った感じになってゆくのですね。 11世紀前半に建てられたこの聖堂には、 わずか12歳で殉教し…

Boeuf bourguignon

赤ワインで玉ねぎ、にんじんなどと煮込んだ肉料理、だそう。 ブルゴーニュ風なんとか・・・ って、なんどもなんども見てきたメニュだけど、 いったいどういうことなのか、ずっと、わかんないままだった。 だけど、これでわかった。 ブルゴーニュ風ってつまり…

Vezelay、美しき門

イエスのからだじゅうにほどこされた、渦。 この渦に仰天して動けなくなったわたし。 まわりに弟子たちが12人。 鍵を持ってるのはペトロ。 イエスと弟子たちの足もとには、水が溢れる河があって、 さらにその下には、行列している人々がいる。 たくさんの…

日暮れを歩くVezelay

むかし、むかしの人々も、 ここに生きてきた修道者たちも、 こういう空と、こういう夕陽を見たのかなぁ、って思ったら、 ここはほんとに永遠の丘なんだなって、 しみじみ感じた。 っていうのも、 この丘も、 けっこう血みどろな歴史を孕んできたからね。 宗…

Vezelay

La Basilique St.Marie Madeleineにて、夕の祈り 内陣に近づくと、 光のふところのなかに入るような感じがする。 朝、昇った光が、 ここには一日、充満しているんだろな。 目も開けられなかったほどの輝かしい光が、 夕になると、おだやかな、 やさしい光に…

永遠の丘、Vezelay

La Basilique St.Marie Madeleine*1にて、朝の祈り 朝、はやく、 澄み切った、静まり返った聖堂に、 光が昇る。 内陣のもっと奥の、その窓、 そこから、 あなたは昇る。 朝の来ない、わたしの座るこの椅子たちが、 あなたの光に照らされてる。 それは、 わた…

L'Abbaye de Fontenay L'Eglise

Fontenay修道院の教会*1のなか。 急ぎ足に入ったこの空間に、 わたしは何を期待していたのだろう。 なにもない。 なにかあることで、わたしに意味を示そうとする、イデア。 そういうわたしのシタゴコロを、 あっさり、かき消してくれた。 わたしは今、修道士…

L'Abbaye de Fontenay 

Fontenay修道院(世界遺産)*1の回廊 歩く、ぐるりぐるりと。 この回廊を。 光そそぐ神の庭をまんなかに、見て、 そして、聴いて、ゆっくりと歩く。 らせん状に、降りる。 見えない心の奥底にある、 そこが、もしも、 暗闇だったとしても、 神の庭に注がれる…